2014年7月7日月曜日

海外からの視点


7/7付の日経Webに掲載されてきた記事

   http://www.nikkei.com/article/DGXNASDZ2701L_X20C14A6X12000/

   出てこいビッグマウス 失敗たたえる日本にしよう


失敗からやり直せる社会にしようというのは、何十年も前から言われてきたが、ワールドカップ日本代表に対して国内でどのような評価をしている考えると、根本的には大きな変化はなかったのかな。減点方式の評価では、何もしなければ失敗はしない=減点0、つまり、100点ということになり、もっとも評価が高い。一方、加点方式では、加点0、つまり、0点になり評価が付かない。挑戦しなければ失敗はない。「失敗たたえる」とは、挑戦することをたたえよう、加点方式でを評価しようということなんだろう。

”出てこいビッグマウス”のような意見を言えるのは、海外経験があり、「失敗したことがないということは、何にも挑戦していないということだ」という評価を受けたからなんだろう。

  http://www.nikkei.com/article/DGXBZO37206690S1A211C1000000/

  日本の若者は本当に内向きなのか 小倉和夫×鈴木謙介×デビッド・サターホワイト


この記事の中で、”社会学的には、海外志向とは別の意味での『内向き志向』が若者の間で強まっている”、”ローカルで閉じられた生活圏での暮らしを望む傾向は明らかに顕著になってきた”、”キーワードは「仲間と地元」” という鈴木氏の指摘がある。「ローカルで閉じられた生活圏での暮らし」の中では、挑戦とか加点方式は無縁なのかもしれない。そのような中では、そんなことは ”大きなことをいっている” だけで、”空気をよめ” と言われてしまうはずだ。 

生活している場を、”ローカルで閉じられた、仲間と地元” 中心に考えるのか、グローカル(global と local を組み合わせた造語)な開かれた世界観で見るのかで、社会性や社会嗜好はかなり違うものになってしまう。若者は、自分自身で「内向き志向」になるはずがなく、周囲にロールモデルがいて、その志向性を学んで(内面化して)いるのだと思う。

この2つ異なる社会性、社会嗜好は、同じコミュニティに共存できるのだろうか。どちらかが譲らなければ、軋轢が生じることは避けられないだろう。

  http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK27H01_X20C14A6000000/

  海外にない日本の良さの本質 それは「融合」


海外志向は”西欧かぶれ”とは異なる。日本社会を本当に知るには、日本社会とは異なるものを知ることが有効だ。海外へ行って生活した者の多くは、それをきっかけに”日本の良さの本質”とは何かを考えるようになるようだ。外国人の中に、日本、それも現代日本ではなく伝統的な日本(たとえば、侍文化)に興味を持ち、一般的な日本人より日本に詳しくなる者がいるが、それは自分の文化圏からみた客観的な日本があり、少し離れたところから、いろいろな角度で見たり、調べたりした結果だと思う。 海外に出た日本人も、日本を客観的な視点から、少し離れた立ち位置からみることができるようになる機会を得て、日本さらには日本の色々な文化、習慣の原点にある中国( 現代中国ではなく、仏教、文字が日本に入ってきた当時、文化的に大きな影響力があったころの中国 )に対して造詣を深めることもあるようだ。

”日本の良さの本質 それは「融合」 ” と関連して、ここでもキーワードは「仲間と地元」かもしれない。実は日本だけではなく、人間の本質的な遺伝子のようなものかもしれない。アメリカのソフトパワーは、多くの留学生を受け入れて教育してきた事による影響は大きいと思う。有力企業の経営者や政治家がアメリカに留学経験をもち、「仲間(アメリカ人)と地元(アメリカ)」という意識をどこかに持つ限り、ソフトパワーとなる。日本も留学生を増やす計画を表明しているが、この政策の立案者もそろらく留学経験があり、それによるソフトパワーを理解しているのではなかろうか。

  http://www.nikkei.com/money/features/67.aspx?g=DGXNMSFK28012_28012014000000

  投資するなら世界を見なきゃ(ボビー・オロゴン)


ボビーは、どうして”挑戦者”なんだろうかと、思ったことはありませんか? この記事を読んで納得。また、彼は日本も外の視点で、少し離れてみることができるので、人間性もあって面白いことがいえるのでしょうね。

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